車椅子バスケAOZ(リオ予選)3位決定戦 VS 韓国 現地観戦レポ |
2015年 10月 18日
リオパラリンピック出場権を賭けた落とせない一戦、
千葉ポートアリーナで開催されたゲームを現地で観戦しました。 バスケ経験はありますが、車椅子バスケについてはド素人です。 間違いや勘違いなどあるかと思いますので、 コメントやTwitterでご指摘いただけると幸いです。 また、写真も会場の明るさが足りず、 機材がショボいのもあって写りはイマイチです^^; ゲームの公式スタッツはこちら 試合前、円陣を組む男子日本代表 オーストラリア戦で確率の悪かったフリースローを念入りに練習 スターターは背番号4の藤本、#5豊島、#9香西、#13千脇、#15藤井 試合開始、ティップオフ! 最初は韓国ボール。 第1クオーター、序盤は一進一退ながらも、 3分切ったあたりから徐々にリードを許し、 残り1分46秒で5人全員交代、セカンドユニットを投入するも さらに点差を開けられて15-24と9点ビハインドで終えます。 第2クオーターは再びスタメンでスタート。 持ち点は2.5ながら高さのある千脇がリバウンドで奮闘し、 エース藤本もシュートの精度が高かったです。 ベンチ采配では細かくメンバーを交代。 16歳で代表メンバーに選ばれた鳥海(持ち点2.0)は 持ち前のスピードで魅せてくれました。 その鳥海選手の右手。先天性の障害で4本、左手は2本だそうです。 それでいて見事なチェアスキルとスピード、 「鳥海!!」と叫びまくるファンも近くにいました(笑) 応援はマスク・ド・グリーンさんのリードで 観客全員が一体化して日本に声援を送っていました。 前日の準決勝、日本は14時、韓国は16時スタートで 疲労の回復という意味では日本が2時間有利だったんですが、 2Qからだんだんと韓国に疲れの色が見始めて得点が伸び悩みます。 もちろん日本のディフェンスも誰一人手抜きすることなく 常に全力でぶつかっていっていったのもあります。 事前の対応策が徹底され、インサイドの守備が固かったです。 準決勝では世界王者オーストラリアに完敗でしたが、 その試合でよりレベルの高い経験を得て、 メンバーみんなのタフさが一段上がったようにも見えました。 日本の流れで前半を終えて、2Qは23-8と圧倒。 38-32の6点リードで後半を迎えます。 観客席はこんな様子。 朝9時半開始という早い試合でしたがかなり埋まってました。 公式発表では3,666人、大会2日目の3,365人を上回りました。 アリーナの収容人数がおよそ5000なので、70%を超えています。 設置された寄せ書きボードも目一杯書き込まれてました。 車椅子バスケ漫画「リアル」の作者、井上雄彦先生の書いたのもあります。 さて続く後半の第3クオーターはスターターで開始。 日本のペースで進み、5分を切ったところで13点リード。 メンバーを全員入れ替え、ユニットチェンジです。 その後も細かくメンバー交代をしつつ、最大14点リード。 3Qは20-17、58-49の9点リードで最終クオーターへ。 車椅子バスケ的に9点リードで残り10分というのは 全く安心できない、逆転されてもおかしくない点差なのですが この時はもう勝利を確信できました。 日本の安定感のあるプレイは素晴らしく流れを完全に掴んでました。 プレイは熱いながらも、頭では冷静に、という雰囲気でしたし、 非常に落ち着いていて、かつ、いくらリードしようとも油断せず 受け身には絶対回らない、最後まで攻め抜くという気迫がありました。 逆に韓国の集中力とスタミナはほぼ切れかかってました。 円陣を組む日本ベンチ そして最終第4クオーター 9分切ったところで7点差とされますが、それ以上は詰めさせません。 残り6分を切るまで10点前後の攻防が続きます。 豊島選手の速攻レイアップ 体勢を崩しながらも、藤本選手のゴール下シュート エース藤本は28得点、香西が22得点と2人で50点を叩き出しました。 香西選手のフリースロー。 この試合、日本のフリースローは14本中11本とキッチリ決めました。 韓国もなんとか流れを取り戻そうとタイムアウトを取ったり 細かなメンバーチェンジを試みますが、いずれも不発。 残り5分を切ってからは一方的な日本の展開。 4分半で17点リードし、ここでもう韓国は完全に集中が途切れました。 日本はさらにセカンドユニットを投入、 細かな交代も挟みつつ、2分49秒でついに21点差。 最後は佐藤のシュートが決まり80点に乗せました。 そのままタイムアップ、80-56と完勝、リオへの切符を手に入れました。 ブザーが鳴り、勝利の瞬間、客席からは割れんばかりの大歓声。 いえーい!! インタビューを受ける藤本選手 さて、これでやっと出発地点に辿りつけました。 ゴールはまだ先、本当の勝負はこれからです。 リオデジャネイロの舞台で、しんぺージャパンの真価が問われます。 世界の強豪チームたちを相手にどこまで食らいついていけるか。 目指すはもちろん頂点、戦うからには優勝が目標でしょう。 今回、完敗を喫したオーストラリア戦を見ても 待っているのは容易ではない厳しい闘いですが、 日本の勝利を信じて、我々は応援するのみ! おしまい。
by amnesi4
| 2015-10-18 09:01
| スポーツあれこれ(車椅子バスケ)
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